《お食事中の方は、内容にご注意ください》
手術台の上で、パチッと目が覚めると
「◯◯さーーん、終わりましたよーー」と、
そぉーっと(おそらく)先生のやさしく、
やわらかい声が聞こえました。
近視・乱視のため、そのときに見えていたのは、
ボンヤリとした手術室の天井と、白い光。
しかし、一瞬にして
目を開けていられないほどの痛みに気づいてしまうのです。
腰が、ずどぉぉぉーんと重たく恐ろしい下腹部痛と
便意と気持ちわるさに襲われ大きい方を催してしまい
必死でガマンするも、どうしてよいか分からなくなり
「イタイ!イタイ!」
「キモチワルイ!キモチワルイ!」
「タ・ス・ケ・テ、クダサイ!」
「ナントカ・シ・テ、クダサイッ!!」
としきりに喚き(わめき)つづけていました。
……麻酔のエアポケット??
同時に寒気で、身体が浮いてしまうほど
肩がガタガタと大きく震え出し
先生や看護師さんたちに、
おさえつけていただいていました。
・・・
以前、開腹手術をしたときは手術中に目が覚めてしまい(!)
先生に「あれ、目が覚めちゃいましたか?」と驚かれ
「ノドが渇きました」と口にしたのを憶えています。
もちろん、スグにまた麻酔が効きはじめて眠りましたが……。
そのときも、手術から目覚めたときも、
痛みは感じませんでしたがその代わり、
副作用による頭痛と喉の渇き、背中の痛みがツラかったです。
・・・
病室のベッドに移していただいた後も、熱にうなされつづけます。
カーテンは閉められ部屋の灯りも消されていて暗くなっており、
いま何時なのかも分からないまま、とにかくツラかったです。
もしも今回、筋腫のみを取る“核出手術”をしたとして、
不運にも数年後に再発した場合は“全摘出”になるとのことで
二度とこのツラい思いは、したくない!!
「全摘出を選んでヨカッタ……」と
私は、強く思うのでした。
ふくらはぎの辺りには、血栓予防のフットポンプが付けられていました。
「プシューーッ!……プシューーッ!」と大きな音を立てながら
膨らんだり空気を抜いたりを繰り返す、この耳慣れない装置音に加え、
例の冷蔵庫のモーター音、そして何より手術後の興奮で一睡もできず。。
そのような中でも、夢は見ていたので少しは寝ていたのかもしれません。
ただし、これが字のごとく“悪夢”のようにループする内容だったのです。
延々と話が同じところへたどり着く夢と熱にうなされ疲弊しました。
寝返りを打てない中、落ちつかず膝を曲げたくなり度々動かしていると
ポンプの位置がずれて、かかとを締め付けられてしまい痛くなり、
ナースコールをして、看護師さんに直していただくこともありました。
さらに何度かナースコールをしては、
看護師さんに「気分が、わるいです……」と伝え
〈吐き気止めの薬〉を点滴に追加いただいたおかげで、
胃のムカつきはあったものの、なんとか吐かずにすみました。
何回か、検温もされていた気がします。
37.8℃、38.2℃、37.2℃、37.5℃………
平熱が低めの私ですが、一生懸命がんばって
身体の中で、何かが闘ってくれているのだと思い、
熱でうなされ、同じ内容の夢が何度もループし続けては
目が覚めてしまう状況に(ガマン、ガマン、、)と言い聞かせながらも、
はやくこのツラい夜が明けてほしかったです。
・・・
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